本記事は Qiita で投稿していた下記 2 つから取り扱い終了済みのアセット等を省き、他にも良質なアセットを加え再編集したものになります。
制作途中だったんですが,載せます。前回Unityで神になれる最強おすすめアセット集https://qiita.com/U…
再編集の過程で紹介したい厳選アセットの数が増えてしまったため、無料編、有料編、パブリッシャー編の 3 部作に分けて紹介していきたいと思います。
元記事は業界の方から大変好評いただきまして、Qiita 内トレンド記事ランキング 1 位、及び Unity ジャンルにおける個人ユーザー月間ランキング 1 位を獲得させていただきました。
また、検索エンジンでも上位にランクインさせていただいて、本当にありがとうございます。
今後も良質な情報を提供できるよう日々精進して参りますので、応援いただけますと幸いです。
はじめに
「こういう人が紹介してるよ」ということで、私自身について軽く触れさせていただきます。
現在はクラウド系で SE をやっている者でして、Linux やネットワークといったインフラ、JS/TS や Web フレームワークといったフロントエンド、DB や RPA など広く浅く知見がございます。
アセットは個人開発で非常によく使用していました。
合計で 500 点以上、金額としては 100 万円を超える量のアセットを保有しています。
有名アセットについてもある程度は触れられているので、今回はその中から厳選して非常に使いやすく良質と感じたアセットをご紹介させていただきます。
Unity Asset Store内 無料アセット おすすめ
Graphy
画面に FPS や dB 数といった情報を表示可能になります。
用途はデバッグがメインになるかと思いますが、とても便利です。
DOTween
少ないコード量で複雑な処理が出来る Unity 専用の C# ライブラリです。
下記のような処理がたったの 1 行で完結するという大幅なメリットがあります。
- 現在の位置から指定した位置まで指定した秒数を使って移動する。
- ヨーヨーのように、移動して元の場所まで帰ってくるような処理。
しかしながら、無料版では直近の開発においては必須ともいうべき TextMeshPro に対応していないため、私としては有料版を推奨しています。
AllSky
正直、Unity の標準スカイボックスは見慣れ過ぎたこともあって微妙……そんな人にこそ一度はお試しいただきたい高品質なスカイボックスです。
下記は無料版 AllSky で利用可能なスカイボックスのひとつですが、違いが分かると思います。
こちらのアセットについては無料版が 10 種類のスカイボックスを利用可能なのに対して、有料版は 220 種類を超える大量のスカイボックスが利用可能となっております。
一度購入すればありとあらゆるゲームステージに対応可能なので、私としても一押しです。
Fantasy Skybox
AllSky がリアル寄りだったのに対し、こちらはアニメ系のスカイボックスです。
私の場合どちらかというと Unity ちゃん等の可愛い系 3D モデルを利用したゲーム開発をしていたので、AllSky よりこちらの方が利用頻度が高かったですね。
また、AllSky 同様に無料版と有料版があり、有料版の方がスカイボックスの種類が多いです。
Pretty Objects
ゲームに直接影響を与える訳ではないのですが、ヒエラルキーのゲームオブジェクトに対して背景色の変更やフォントサイズの調整といった操作が可能にとなります。
Unity 2020 から追加されたシーンテンプレートと組み合わせると使いやすいです。
Layer Manager
通常、エディタ内のレイヤーは一度作成したら固定だと思いますが、こちらのアセットはレイヤーの並び替えや名前の変更を可能にするものになっています。
なお、有料にはなりますが、日本の方が作成されたアセットで同機能のものもあります。
こちらでは各レイヤーにシーンのプレビューも表示されるため、何をしているのか非常に分かり易く、私自身が愛用していたのは『Layer Manager Yae』になりますね。
Lean Localization
ゲームを多言語対応させる際に利用するアセットになります。
私としては使う機会が無かったのですが、実際に利用したゲーム開発仲間からは使い勝手が良く便利であったとの声がありました。
グローバル開発者でも無い限り使わないとも思いますが、機会があったら是非。
Placr
Prefab の高速配置が可能となるアセットです。
あまり今までこういうのはなかったなーという印象で便利でした。
3D ゲームの開発ですと、木など設置するものが多いので割と重宝します。
Cartoon FX Remaster
2D ゲーム開発で、エフェクトに迷っているなら一旦これ使えってやつです。
攻撃系に使える派手なエフェクトからバフに使える控えめなエフェクトまで、とにかく演出の幅が広く、数が多いうえに品質も高いため、私の一押しとなります。
また、有料版については単純にエフェクトの表現の幅 (今までは火のエフェクトしかなったが、雷のエフェクトも使える的な感じ) が増えるというのと、より細かい表現の違い (火は火でも、6 種類くらい差分がある的な感じ) が出せるというところでしょうか。
お値段も控えめで、2D 中心に開発される方なら購入される価値はあると思います。
Fantasy Cemetery & Necropolis Pack
利用時期は見計らって欲しいのですが、非常に高品質なローポリ 3D モデルです。
THE ハロウィンって感じで大変好きなのですが、私は使う機会が無かったです……笑
PROMETEO: Car Controller
車に関する制御 (ドリフト、ブレーキ、加速) などを実装できるアセットです。
私は車の知見が無いので適切な評価を下すことが出来かねるのですが、レースゲームの開発を考えている方にとっては、非常に良いアセットなのでは?と思ってます。
ちなみに、こちらのパブリッシャーさんは他に車のアセットも出しているようです。
36 種類と幅広い形状があり、多数の色差分が用意されていて値段控えめです。
近年は車系のカジュアルゲーム (脱出させるアレとか) も多数出ているので、興味のある方は併せて購入してみても良いのではないでしょうか。
Third Person Controller – Basic Locomotion
完成度の高い 3D ゲームを作りたいなら、これ買え!ってガチ推しのやつの無料版です。
3D アバターを任意のものに置き換えるだけで、もうゲームが完成します。
あのう、本当に凄いんですよこれ。同系統のものとして、Unity 公式がリリースしている Starter Assets というのもあるんですけど、圧倒的に出来ることの幅が広い!
ちょっとお金出した有料版ですと、平気で壁登ったりするうえに高度なカメラ操作も行え、足音やキャラクリ画面まで多種多様に付いてきます。
無料版と有料版の比較については、公式提供の下記表 (日本語訳済み) を確認いただければと。
……と、ここまでが通常版の話です。
同パブリッシャーから出ている値段も性能も上位互換のアセットがございまして、それが『MELEE COMBAT』と『SHOOTER』って名前なんですが、比較表見てください。
このアセットの存在を知っているかどうかで、ゲーム開発の品質に天と地ほどの違いが出るといっても過言ではないです。
直接利用するかどうかはともかく、アセットからコード解析し、自分のゲームに取り入れるという方法を採用しても断然良い (私はこの使い方だった) と思います。
本当にオススメするものなので、3D ゲームの開発予定がある方は是非。
取り扱い終了済みアセット
ここからは、元記事となる Qiita で紹介していたものの現在は取り扱いが終了してしまったアセットについて掲載します。
パブリッシャーによって引退や事業売却、Unity から Unreal Engine への移行など理由は様々だと思いますが、私個人として良く利用していたものも含まれていて、とても悲しいですね。
Chronos: Time Control for Unity
Use the Chronos tool for your next project. Find this and mo…
かなりの有名どころです。
これが提供終了と聞いた時は、何の冗談だと本気で驚きました。
知らない方向けに説明すると、元々 Unity 内の時間を制御するアセットとして大変有名だったアセットでして、Unity におけるアセットの祭典 UNITY AWARDS 2015 にも輝いています。
開発者の方がブログを書かれていたので提供終了の理由について拝見したところ、現在アセットについて安定したサポートを提供できる環境ではなく、このような状態では自分の資産のみならず Unity Asset Store 全体に対するユーザーの信頼を低下させてしまうことが原因のようです。
最後に
本気で厳選した開発の幅を広げる厳選アセット 12 選、いかがだったでしょうか。
本記事の拝読により、皆さんの開発ライフが今より良いものになることを、元ゲーム開発者として心の底から願っております。本当に。
なお、こちらの有料版厳選アセット紹介については、鋭意制作中となりますため、今しばらくお待ちいただければと思います。